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ハンドルもペダルも無い車で運賃を取ることを、米当局が認めた

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が2026年7月31日、Zoox に対して連邦自動車安全基準(FMVSS)8項目の一時適用除外を認めた。Docket No. NHTSA-2025-0523。有効期間は 2026年7月31日から2028年7月31日までの2年間である。

何が除外されたのか

並んでいる条項を見ると、この除外の性格が分かる。

FMVSS 内容
103 / 104 窓の曇り取り、ワイパーと洗浄装置
108 方向指示器の操作部、前照灯の切替装置
111 車内・車外のミラー、後方画像表示
135 手動ブレーキ操作部
201 サンバイザー
205 窓ガラスの耐摩耗性、ひずみ
208 エアバッグの警告ラベル

どれも「人が前を見て運転する」ことを前提に書かれた条項である。 ハンドルもペダルもミラーもサンバイザーも無い車には、そもそも適合させる対象が存在しない。

規則を緩めたのではなく、人間の運転者を想定した条文が、運転者のいない車に対して意味を持たないことを認めたという構造になっている。

告示には製造車両の報告に関する条項も含まれており、除外は無条件ではない。

なぜこれを取り上げるか

自動運転の商用化は、技術より制度の側が先に詰まることが多い。今回は制度側が一歩動いた事例である。

「デモができる」でも「実験走行が許可された」でもなく、運賃を取る車両の型式に対する適用除外という段階にある。

日付・番号・除外された基準はすべて Federal Register の告示に記載されているものである。

出典

  1. https://www.federalregister.gov/documents/2026/07/31/2026-15485/zoox-grant-of-temporary-exemption-from-portions-of-various-requirements-of-the-federal-motor-vehicle