
並行セッションが設定を黙って巻き戻していた
Claude Code v2.1.259(2026年9月2日)で、同時に走るセッションが互いの ~/.claude.json への変更を黙って巻き戻す不具合が修正された。
changelog の記述はこうである。
並行セッションが互いの
~/.claude.jsonの変更を黙って巻き戻していたのを修正。多数のセッションを同時に走らせたときに、ワークスペースの信頼がリセットされたり、MCP やプロジェクトの状態が失われたりしなくなった。
何が失われていたか
- ワークスペースの信頼設定がリセットされる
- MCP サーバの構成が失われる
- プロジェクトの状態が失われる
で、SEの実務ではどう使うか
この不具合の性質は「静かに戻る」ことにある。 エラーも警告も出ない。設定した本人が、なぜ設定が消えたのか分からない。
同じプロジェクトを複数セッションで開く使い方は珍しくない。片方で調査、片方で実装。別のターミナルで長時間のタスク。開き方が増えるほど踏む確率が上がる。
思い当たることがあるなら、まずバージョンを上げる。 そのうえで、MCP の構成やワークスペースの信頼が意図どおりか確認しておく。巻き戻された状態がそのまま残っている可能性がある。
もう一つ、近い時期の修正が併記されている。v2.1.251(8月28日)で、ファイルツールが権限チェックの後に作業ディレクトリ内で差し替えられたシンボリックリンクを追ってしまい、承認された場所の外を読み書きしうる問題が直った。TOCTOU(検査時と使用時の間に状態が変わる)の形である。
どちらも「設定や権限が、思っている状態と違っている」類の不具合である。 自動化に組み込んでいる場合はとくに、バージョンを上げる理由になる。設定が黙って変わる環境では、権限を絞った運用そのものが成立しない。
記述はすべて Claude Code の changelog に記載されているものである。